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昭和60年の6月に開業しました。開業した当初、若くて入社した衛生士や、新人の歯科医師たちも、4.5年すると、ぽつぽつと結婚の話が出ます。院長は、男性の歯科医師が結婚するとき、仲人になることが多く、衛生士の場合は主賓の挨拶と言うところでしょうか。仕事の合間に打ち合わせをしたり、原稿を練ったりと、お祝い事は、楽しいものです。式当日も、若干は緊張しますが僕が当事者でもないので、心からの祝福をして一件落着です。このお祝い事も、コンスタントに毎年あるわけではなく、波のようなものがあって、続くときは続いて、ぽんと、途切れたりします。
前回の波の時でした。先生が結婚するので、仲人と言うことで準備をしていたのですが、だんだん式が近づいてくると、胃が痛くなってきたのです。元々十二指腸潰瘍を患っていたので少し緊張してるのかなと思いました。それだけではなく熱いものや冷たいものが口の中全体にしみるようになりました。歯を磨くと、しみる上にドボドボと血が出るのです。鏡を見ると、歯垢も歯石もついていない下顎前歯の歯茎が見事に腫れているのです。ピンセットで一本一本歯をさわると以前より揺れています。歯周病って、歯石が歯茎のポケットに入り込んでなるはずなのに。またそう患者に教えてきました。僕の場合の歯周病は歯石が原因ではありません。あきらかにストレスです。非日常的な役目=仲人がかなりのストレスとなって胃と口に来ています。プラークコントロールだけでは歯周病は防げないと言うことを身をもって体験しました。もちろん式が終わったとたん胃も歯周病も治りました。
翌年、衛生士の結婚式です。主賓での挨拶をと頼まれました。やはり前回と同じように、胃も歯茎も痛み始めました。歯茎から出血し、歯も動揺を始めました。年を取ってくると、プレッシャーに弱くなったような気がします。またその弱気やストレスが、胃や、口の中、その他体のどこかに警告として症状がでてくるのではないでしょうか。
ハウステンボスで一言挨拶をし、式が終わり、僕の歯茎も元に戻りました。

幸いなことにここ3.4年衛生士に結婚話がありません。でも3、4人続けて結婚されると下顎前歯は確実に抜け落ちるような気がします。
歯周病予防は、プラークコントーロールとストレスのない穏やかな心が大切と身をもって体験しました。