どんな病気、症状？
果物を食べると口の中がかゆくなる
アナフィラキシーショックを起こすこともある。
花粉症と果物の組み合わせで発症するケースが多い。

白樺の花粉　　リンゴ、洋なし、サクランボ、など
スギの花粉　　トマトなど
ヨモギの花粉　セロリ、にんじんなど
イネ科の花粉　メロン、スイカなど、
ブタクサ　　　　　メロン、スイカ、バナナなど

スギ花粉症患者の３０％〜４０％がトマト抗原に陽性を示す。
”生トマトを食べると口の中がぴりぴりしたりしびれた感じになる”といった症状。

東京医科大学皮膚科の調査によると
アトピーやぜんそく患者も”OAS”を発症しやすく
アトピー性皮膚炎
　　メロン、桃
ぜんそく患者
　　鯖、メロン、キウイ
を食べると３０％近くの患者が何らかのアレルギー症状を示すとのこと。

ここで紹介された先生
旭川市　くまいクリニック耳鼻咽喉科　熊井恵美院長
藤田保健衛生大学病院　小児科　近藤康人先生
東京医科大学皮膚科　加藤雪彦先生
週刊朝日　２００２．３．２２号より

どんな症状
朝目覚めると口の中が粘っこく、歯を磨くと吐き気がする。

原因
慢性肝炎、慢性胃炎など
精神的にも肉体的にも疲れがたまっているときにも表れる症状。

治療法
体力が元に戻れば症状は消えることも。
東洋医学では小柴胡湯などの漢方薬が処方されることもある。

注意
睡眠薬の中の”ゾピクロン”は口の中で苦みを生じるという副作用がある。
ゾピクロンを処方されて口内に苦みを感じている人は主治医と相談されるとよい。

紹介されている先生
大阪大学助教授
檜垣實男先生
２００２／４／２　日経新聞より

どんな症状
のどがひりひりする
口内が乾いて仕方がない
ひどくなると、舌や口腔内に炎症や白斑が現れ、さらにひび割れ出血を起こす。

原因
シェーグレン症候群　＊１
薬物による　　精神安定剤、睡眠薬など
加齢による唾液腺の萎縮
自律神経障害など

治療
対処療法が中心
塩酸セビメリン　商品名「サリグレン」「エボザック」
　　　　　　　　　　残っている唾液腺を刺激し唾液を出す作用がある。
オーラルバランス　米国製口内塗り薬
　　　　　　　　　　チューブ入りの透明なゲル状物質で指先で塗るか舌先に乗せて口内を巡らせる。
　　　　　　　　　　少し甘めだが、４−５時間持つので睡眠も楽になる。

注１
同症候群は体外からの異物を排除する免疫機構が自分の組織を攻撃してしまう自己免疫疾患で
女性に多い。
涙腺にも障害が起きて涙が少ない「ドライアイ」になるケースも多い。

紹介された先生
慶応大学医学部歯科口腔外科
角田博之医師

２００２．４．３
西日本新聞